白井健三選手が引退!のニュースにびっくりしました。
「ひねり王子」としてリオ五輪で活躍した姿を記憶しています。
まだ24歳の白井選手がなぜこんなに早く引退するのでしょう?
まだ大学に入ったばかりじゃなかった?と思っていたのです。
そのくらい現役スポーツ選手の時間が経つのは早く、その短い期間に結果を出すのは大変なのだな〜と感じました。
白井選手が現役引退を決意した理由はなんだったのでしょう?
白井健三選手
夢みたい。人生で一番心臓に悪い日。でも間違いなくそれ以上に人生で一番幸せな日。予選4位からの下克上。仲間を信頼してよかった。頼もしい先輩方ほんとにありがとうございました。この経験を無駄にせずにまた種目別ゆか、跳馬頑張ります😆 pic.twitter.com/iZaySGcp6N
— Kenzo shirai (@kenzo8824) August 9, 2016
名前:白井健三
生年月日:1996年8月24日
出身地;神奈川県横浜市
身長:163cm
体重:54k
所属:日体大
世界選手権は種目別の床運動で2013、2015、2017年大会優勝。
跳馬は17年大会を制した。
2016年リオ五輪は日本史上最年少の19歳11か月で団体金メダル団体総合金メダル、種目別の跳馬で銅メダルを獲得しています。
引退理由はケガにより代表落ち?
白井健三選手はリオ五輪のあと、ケガに苦しんでいたようです。
インタビューでも、引退を意識し始めたのはリオ五輪で「東京までかな…と頭の片隅にあった地元の五輪という一つの節目を競技生活の区切りにしたかった」とおっしゃっています。
2019年3月のアメリカン・カップでは、左足首を負傷しています。
その直後の4月の全日本選手権では最下位の30位と、不本意な結果でした。
得意の床運動では14・500点と個人総合で演技した選手中2位の得点も、着地の乱れなどから思うように点数は伸びず「良くも悪くも5割」と演技について振り返った。
出典:https://www.sponichi.co.jp/
その後ケガが響き、世界選手権代表から落ち、国際大会7連続出場を逃しています。
まだまだこれからと思っていた24歳のシライ選手。
信じられませんが、リオ五輪の後で大会で最下位になった事があるのですね。。
こんなに早く現役を引退するとは思っていませんでしたが、リオ五輪の時にはもう引退時期を考えていたということです。
一度日本代表を外れてからは、後進の育成の方に気持ちが向いていったようです。
リオ大会後は採点規則見直しに苦しんだ
スキージャンプやスケートでも、日本の選手が大きく勝つとその後に必ずといっていいほど、採点基準が変更になって、選手が苦しむ姿が記憶にあります。
白井選手も採点基準に苦しんでいたのですね。
その先にある、AI採点の為のものでもあったようです。
出来栄えを示すEスコアで、脚の交差や開きなど細かな要素が厳しく減点されるようになった。
高難度の技を実施する白井は、Dスコア(演技価値点)で他の選手を上回っても、Eスコアで逆転を許すことが多くなった。代表を離れ、「つらい時期もあった」。
出典:https://www.jiji.com/jc/article?k=2021061601127&g=spo
2021年、東京五輪の代表選考会となった4月の全日本個人総合選手権では28位。
種目別でも、得意の跳馬が7位、床運動は34位となっています。
それでも、今月の全日本種目別選手権では代表へのこだわりを捨て、ゆかで2位。
最後に自分の演技ができたと振り返った。
出典:https://mainichi.jp/articles/20210514/k00/00m/050/110000c
昔の自分ができていた技や構成を思い出す事が、すごく邪魔だったといっていた白井さん。
東京五輪はももう難しいと、判断するようになったとおっしゃっています。
結果を残すことだけが体操ではないと思うようになっていったのですね。
白井健三選手の名前がついた技
「ひねり王子」と呼ばれて、床での演技がすごかったことを思い出します。
ゆか3技、跳馬3技の合計6技、「シライ」と名前のつく技を成功させています。
難度が高い技なので、新しい採点基準である、脚の交差や開きなど細かな要素が厳しく減点されるようになったとも言われます。
シライ/グエン(後方伸身宙返り4回ひねり)F難度
2.ゆか
シライ2(前方伸身宙返り3回ひねり)F難度
3.ゆか
シライ3(後方伸身2回宙返り3回ひねり)H難度
4.跳馬
シライ/キム・ヒフン(5.6:伸身ユルチェンコ跳び3回ひねり)
5.跳馬
シライ2(伸身ユルチェンコ跳び3半回ひねり)
6.跳馬
シライ3(シェルボ2回ひねり)
出典:wikipediaより
世界王者に君臨していた、内村航平の後継者との期待も高かったことを思い出します。
内村選手から、「ひねりすぎて気持ち悪い」と賞賛されていました。
現在母校で助教授をされている白井健三選手。
これだけの技を残し、オリンピックや世界大会でもたくさんの記録を持っています。
自分が現役選手として体操をするよりも、後進を育てることに喜びを見出すようになったという気持ちは真実なのでしょう。
まとめ後輩の指導者に
現役選手にはもう未練がないとはっきり言う白井選手は、選手としてできることをやり尽くしたのでしょうね。
すがすがしい笑顔が印象的でした。
これだけのキャリアや技を持っていて、選手にとって苦しい時期を知っている白井選手ならいい指導者になることでしょう!
シライの技を引き継いでくれる、選手が育ってくれるのが楽しみですね。
コメント