こんにちは!
ある日、バンクシー展を見に行こう!と思い立ちました。
バンクシー、話題になってますね。ちょっと興味あるけどよくわからなくて二の足を踏んでいる方、参考にしてください。
鋭い社会風刺や政治的メッセージで、何かと話題のバンクシーの展覧会が日本でやっているとの噂にそわそわ。
行く前にやっておくこと
会場や期間は?
会場:アソビル(横浜駅みなみ東口通路直通、横浜駅東口より徒歩2分)
会期/時間:2020年3月15日(日)〜9月27日(日)※予定
10:00-20:30(最終入場 20:00)
8月は朝8時からやっている日や9時からやっている日もあるようです。
チケットの予約や取り方は?料金の詳細
その日の朝に入場券あるかな?と思って見てみたら、夕方の17:00の回が空いていました。
それまではぜんぶ売り切れ。さすが今世界で話題性ナンバーワンのアーティスト。そこまでとは思っていなかったんですが、やはり大人気なのか。
その時間の横浜入りを目指して気持ちを盛り上げます。
チケットはウェブ予約のみ
チケット料金(税込)
平日 一般 1,800円
土日祝 2,000円
ポイント まずバンクシー展の無料音声ガイドをネットで入手!
チケットをネット予約できたら、ネットで音声ガイドをダウンロードして無料で利用できます。
70点以上の全部の作品に解説がついていて、すごい読み応えです!
会場で作品を見ながら全部は読めなそう。じっくり読んでから行きたいです。
はじめ音声で聞いてみたのですが、文字で読むほうが早いですね。
当日の会場レビュー
当日はすごく暑い日だったので、夕方にしたのは良かったかも。再入場は不可で、会場内にトイレがないので、先に済ませておかなくては。
そして列ができていて、年齢層は幅広く、すごく人が並んでいます。人数制限をしていてこの行列はすごいですね。人気なんだな〜。
会場に入るとひんやりとした空気。最初は涼しくていいな〜と思っていたのですが、だいたい2時間くらいかかると思うのですが、途中で寒くなってきます。
何か羽織れるものを一枚持って行ったほうが良いかと思います。
バンクシー展見どころ紹介
2018年から世界5都市(モスクワ、サンクトペテルブルク、マドリード、リスボン、香港)を巡回した100万人以上の人々を熱狂させた展覧会!
バンクシーって何者?
・イメージは、若者の心をつかむ、おしゃれでカッコいいグラフィティアート
・世界各地にゲリラ的に壁に絵を残していく
・誰が描いているか正体はわからない
・イギリスをベースに世界で活動している匿名の芸術家
・政治的メッセージが強い
・オークションですごい高い値段がつく
知っていることをざっとあげるとこんな感じでしょうか。
有名な作品は壁の絵や版画をネットやテレビで目にします。
サザビーズのオークションでシュレッダーに掛けられた絵のニュースは話題になりましたね。
落札者は切り刻まれる前に競り落とした金額でこの絵を購入したとか。
この頃からバンクシーの知名度と絵の価格は爆上がりし続けているようです。
見どころ① 壁に書かれた絵はもう残っていないものも多い
壁に書かれた絵は塗りつぶされてしまったものも多く、この展覧会では、複数の個人コレクターの協力で、オリジナル作品や版画、立体オブジェクトなどを日本に集めたのだそうです。実現するのにすごい労力がかかってるんだなあと感嘆します。
ストリートの壁に描かれた絵が有名なバンクシーですが、路上だけではなくスタジオでの制作も多いのですね。
現代美術のアーティストとしても、個人向けやメジャーなコレクション用に作られた様々な作品があります。
会場では再現されたスタジオからはじまり、ずらっと作品が並びます。
見どころ②バンクシーが表現している作品から受け取るメッセージ
・政治
・暴力
・消費主義
知れば知るほど、アートを通してはっきりと政治的メッセージを発信しているのだな〜。
それも明確な答えを出しているのではなく、それを見た個人が頭で考えるような。一見これは何を伝えたいのだろうとひっかっかって足を止めては解説を読む…立ち止まってスマホを読んでいる人があちらこちらに。やはり音声ガイドをダウンロードしておいて良かった。
かべに絵を描く際に、警察に捕まらないよう、見つからないように素早く撤収するためにステンシルという技法を使っている。(型紙を切り抜いてその上から塗料で色を付ける方法ですね)
これは80年代からのストリートアートの先駆者、フランスの芸術家ブレック・ル・ラットも同じ技法を使っていたということですが、グラフィティ・アーティストとカテゴライズされる人はたくさんいるのだなあと改めて感心します。
見どころ③「ディズマランド」と「ザ・ウォールド・オフ・ホテル」
展示場の様子が違うので、何事?と思いました。
2015年に企画されたというアートと風刺のテーマパーク「ディズマランド」の映像インスタレーションや、パレスチナに建てられたホテル「ザ・ウォールド・オフ・ホテル」の再現。個人の作品とは違う、スケールの大きさ!
2015年の約5週間、昔はリゾート地だったというウェストン・スーパー・メアというロンドンから2時間くらいのところに実際に作ったアトラクション。
15万人の来園者があり、35億円の経済効果があったというアートイベント。当日券のために長蛇の列ができ、閉園後には、建設に使った資材のすべてが、難民のためのシェルター・仮設住宅建設に使用されたそうです。こんな大規模なこともやっているのですね。どんな風に実行されたんでしょうか。過程が知りたいです。
パレスチナに建てられたホテル「ザ・ウォールド・オフ・ホテル」は、世界一眺めの悪いホテルと呼ばれ、パレスチナのベツレヘムにあるバンクシーが建てたホテルです。すごいコンセプトホテル。
企画で作っているのかと思ったら、本当に宿泊施設なのですね。ギャラリーや本屋やピアノバーがあり、ギャラリーではイスラエルが建設している分離壁について学べるとか。
部屋の内部や景観の写真が展示されています。ここに宿泊する機会があったらものすごくいろんなことを考えて、濃い時間を過ごすことになりそうです。いつか行ってみたい〜。
見終わっての感想
会場には、これでもかというくらい多くの作品が並び、全く知らないこともたくさんありました。
客層もこれだけ幅広く、様々な年代の人に支持されているのは、時代を表現したバンクシーの強いメッセージに反応しているということでしょうか。
今もコロナ医療従事者を描いたものやアメリカの黒人差別などの作品も次々と発表され、世界にメッセージが届けられていますね。これだけたくさんの作品を一度に見て、わかりやすいメッセージばかりではなく、いろんな角度から受け取る側が考えて自分の答えを探し出すよう促しているものが多かったです。けっこう考え込んでしまった。絵の前で立ち止まっている人、多かったですね。
アートと認められた落書き?その境目はメッセージ性の強さとクオリティか。見れば見るほどパワーが強まっていくような気がしました。今の時代を感じられる展示会。ぜひ!
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