毛筆の書体って、和もののデザインではクオリティの高いものを見つけるのが、なかなか難しいですよね。
ウェブ広告コンテンツだけでなくパッケージや雑誌など、使いたい場所はたくさんありますが。
鬼滅の刃でキャラクターがバーンと登場する時に使われているあんな書体、高いんだろうなあ〜。
いくらするんだろう。特注かな?
などと思っていたら、まさにあの書体そのものが、破格の値段で買えるようです!
色々なところで使われている昭和書体のフォント
各「柱」の名前が筆文字でバーンと表示されるシーン。
大胆な使い方ですよね。
昭和書体のフォントは、おにぎりや日本酒、ラーメン屋や居酒屋などといった食品をはじめ、ゲーム「真・三國無双5」やドラマ「陸王」などでも使われているのですね。
陸王の文字、昭和隷書です。嬉しいですね、法被のこはぜ屋文字も昭和寄席文字です。この法被、すごい売れ行きみたいで社内でも買おうとしたら入荷待ちでした、残念。工場内の看板や垂れ幕なんかも昭和書体が使用されています。#陸王 #昭和書体使用事例 pic.twitter.com/TdLcdfzhUr
— 株式会社昭和書体 毛筆フォント (@showa_shotai) December 1, 2017
鬼滅の刃の書体は84歳の書家のもの
フォントは、書家の綱紀栄泉氏(祖父の坂口綱紀氏・84歳)の手書きの文字をフォント化したもの。
最近では逆転人生など、テレビ番組でもよく取り上げられていますね。
手書き文字をフォントに!
かすれやにじみなどを表現するのは難しそうでは?
綱紀さんの家族が営むフォント制作販売会社、昭和書体(鹿児島県・さつま町)。
その書家の綱紀栄泉氏の息子さんで取締役会長の坂口茂樹氏。
孫で社代表取締役の坂口太樹氏の親子三代で、「株式会社昭和書体」を営まれています。
もともと書家の綱紀栄泉氏(祖父)の代では看板業を営んでいたそうです。
看板に文字を手書きしていたのが、年齢とともにだんだん書けなくなってきてしまい祖父の文字を残したいと思って始めたそう。
すごい文字だから残して!!
資材屋さんが祖父の文字を見て、「すごい文字だからフォント化して残したほうがいい」と勧めてもらったのがフォント化に踏み切ったきっかけだそうです。
すごい字を書かれる綱紀栄泉氏ですが、元々は書道家だったわけではなく、文字は独学で学ばれたそうです。
昔は電柱に貼ってあった看板文字を勉強するために、電柱に半紙を張って型を取って、練習されていたらしいです。
その努力の末にどんどん上手くなっていったそう。
絵は学んでいて、今も文字ではなくて、「絵を描いている」のだといいます。
美しい筆跡。
集中してみてしまいます。
栄泉をこっそり撮影。
バレていたようです。
撮っている最中、集中できないかな、邪魔になるかな、悪いことしちゃったかな…と思いましたが杞憂でした。 pic.twitter.com/HzOdyvC6AU— 株式会社昭和書体 毛筆フォント (@showa_shotai) February 10, 2021
鬼滅の刃の書体・闘龍&陽炎
株式会社昭和書体さんのかっこいい毛筆書体!
陽炎書体は豪快さが売りのフォントで、店舗の看板によく使われるそうです。
一方、闘龍書体は力強さとともに、かすれがあるのが特徴で、本の題字に使われることが多いといいます。
黒龍書体は緩急とダイナミックさを兼ね備えた文字だそうです。
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通常料金26,356円が87%OFFの3300円(税込)になっています。
他にもキャンペーンなどで割り引かれているものがあるかも。
厳しい時ですが弊社毛筆フォントが、お仕事の創作意欲向上に繋がる事をを願っております。
とのことです!
なんてありがたいお気持ちでしょうか。
昭和書体さんまとめ
現在ご飯を食べるか、テレビを見るか、字を書くかというような生活を送っていて、テレビに映った自分が書いた文字を撮影するために、ガラケーをスマホに変えられたという綱紀栄泉さん。
現在はさらなる書体を生み出すため、毎日100字ほどを書き続けて、「90歳まで書く」と意気込んでらっしゃるそうです。
こんなにすごい文字を使わせてもらえるなんて、本当にありがたいこと。
これから先も美しい文字を書き続けてもらいたいです!
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