東急東横線・横浜のひとつ手前、反町にある、「ハドソン靴店」。
初代店主・佐藤正利さんから、現店主・村上塁(むらかみ・るい)さんが引き継がれた老舗靴工房。
老舗のハドソン靴店で靴の修理を頼むにはどうすればいいのか、いくらくらいかかるのか、どんな店なのか調べてみました。
そして近くにオリジナルのセミオーダーメイド靴「HUDSONS」(ハドソンズ)」をオープンされたというので、そちらも合わせて。
ハドソン靴店
1961年(昭和36年)、神奈川県横浜市・反町駅から少し離れた商店街に創業。
初代店主・佐藤正利さんは、吉田茂元首相や石原裕次郎氏など多くの著名人の靴を手掛けたことで知られる職人。
平成23年に2代目店主となった現店主・村上塁(むらかみ・るい)さんは、靴の専門学校在学時代に、修行先の1つとしてハドソン靴店の初代店主・佐藤正利さんに師事されています。
ハドソン靴店には、他店で修理を断られてしまった靴たちが国内外から集まるそうです。
村上さんが、店名は多分ハンドソーン(手縫い)からきているのでは、とおっしゃっていました。
村上さんのハドソン靴店では、予約して丁寧なカウンセリングをしてもらうところから修理が始まります。
手縫いの靴を作る技術や知識を持っている村上さんは、修理というよりも「リメイクする」というスタンスで靴の一足一足と向き合っているそうです。
最初にカウンセリングをすることで、依頼人が高齢者なのか若いのか、どんな履き方をされるのかによって修正の仕方も変わってくるとか。
かかった修理代で同じ靴を何足も買い直せるようなケースもあるそうですが、何十年も履き続けた愛着ある靴を、さらに何十年も履けるように修理してくれる方はそうそういないですよね。
だから国内外から修理依頼が来るのですね。
ハドソン靴店 修理の料金と口コミは
これだけの職人技を駆使した修理を行ってくれるなんて、大事な靴の修理は是非お願いしたいところですね。
大体のお値段ていかほどなのでしょうね。
修理の工程の多くは手仕事で行われ、修理価格は受付時に見積もりをされますが、オールソールで約¥40,000〜、ハンドソーンのオールソールは約¥80,000〜が目安なのだそうです。
見積もりをしてくれるそうなので、修理内容によっても違いそうですね
ハドソン靴店で、靴の修理をされた方達の感想なども載せてみました!
ものすごく丁寧に面談頂き、靴と持ち主にとって最適なリペアを提案してくれます。
そして靴も磨いてもらってピッカピカそして味わい深くなって帰ってきました!
靴のメンテナンスも丁寧に教えてくれました。
こんな匠の存在を知っていれば心置きなく一生物の靴を買って、生涯愛用することができます。
出典:https://www.picuki.com/
ハドソン靴店が特集されてる!
靴を売る人間として、これだけしっかりと修理していただけるお店には感謝しかございません。
いつか修理をお願いしたいです😎👍
— グラントストーン 履き心地良さ 歩きやすい (@get_going_inc) December 11, 2020
『たけしのニッポンのミカタ』で横浜のハドソン靴店出てたけど、ここは本当に素晴らしいお店なので、良い革靴を修理したいって人いたら行ってみる価値あるよ。
自分は数年前にダナーのブーツ二足のソール交換をお願いしたんだけど、とても親身になって相談に乗ってくれ、出来上がりも大満足でした。— ばしょう@読書垢 (@Reading4Survive) December 11, 2020
20年前に購入したイタリア製のローファー。3カ月待って修理から返ってきた。左がビフォー、右がアフター。ツヤツヤ!5万円もかかったけど、思い出込みで、その価値のある作りの良い靴。あと10年は履きます! #ハドソン靴店 #靴修理 pic.twitter.com/0CvagjqMO0
— フナコシリエ (@natsulovesrie) September 14, 2018
ハドソン靴店は、100年前の軍靴の修理など、一般的な修理店で断られた靴の修理経験が豊富なので、ベストな修理方法を提案してくれると思います
仕事も丁寧ですし
デメリットを上げると、丁寧ゆえに納期が遅めなのと料金がちょっと高め
訪問の際は、飛び込みでもOKですが、予約をオススメいたします
— たかひこ@謙虚 (@takahikonomura) May 14, 2020
チェーン系は技量に差があるので、大切な靴は横浜の「ハドソン靴店」でお願いしてます。
チェーン店より少し料金高めですが、技術は確かです。— たかひこ@謙虚 (@takahikonomura) May 1, 2018
安藤製靴OR-6は今では5515と並んで心から大好きなブーツだ(´・ω・`)
ヒールが低いのと、ミッドソール&ヒールの積み上げが無くてソールの側面が真っ黒でのっぺりしてたのだけが不満だったけど、ハドソン靴店さんでソール交換のついでにカスタムして完璧になったしな(´・ω・`) pic.twitter.com/lKWctIxAPc— あき@空冷単気筒 (@akibca85) August 31, 2019
大切にしている靴、テキトーに修理されて失敗とか絶対にいやーっ!!て場合は是非頼みたいですね!
ハドソン靴店 予約方法や住所など
ハドソン靴店の修理の依頼は、お電話か、LINEからの予約制です。
①ご自分の名前をフルネームで
②靴のブランド名、質問内容について
③気になる箇所の写真(上部・側面・底面から最低三枚)を送ります。
また、靴の修理依頼の状態など、メールでの問い合わせにも対応していただけるようです。
予約してカウンセリングを受け、その時に、靴の状態、修理に使う素材や方法などについて打ち合わせます。
かかる修理費用を伝えてもらい、納得したら正式依頼。
靴の修理を依頼する時は、お会計を済ませてからの修理という運びになるのですね。
※お会計はご依頼時となります。ご了承ください。
業務内容は、紳士靴修理と婦人靴修理です。
店舗名 | ハドソン靴店 |
TEL | 045-294-3162 |
所在地 | 神奈川県 横浜市 神奈川区 松本町3-26-3 |
最寄駅 | ●反町駅から徒歩7分 ●三ッ沢下町駅から徒歩7分 ●横浜駅から徒歩20分 |
営業日 | 月,木,金,土,日,祝 |
営業時間 | 10:00~20:00 |
定休日 | 火,水 |
2021年4月19日現在の納期はこうなってますね。
オールソール | 2ヶ月~3ヶ月 |
一般修理 | 2週間~3週間 |
オリジナルのセミオーダーメイド靴「HUDSONS」
反町の「ハドソン靴店」の近くに、村上さんが専門学校時代のお仲間とパターンオーダーシューズの新ブランド「HUDSONS(ハドソンズ)」をオープンされています。
靴の製造から販売、修理などのメンテナンスまで一貫で行うという、こちらのお店はなんと、ひとつのデザインで152サイズあるセミオーダーメイド靴のお店なのだそうです!
1モデルに付き152サイズという膨大なサンプルで、一人一人にフィットする靴を提供するそうですが、よくそんなことをやろうとするなというくらいすごいことでは?
でもこれって、足のサイズに合う靴がなくって、いつも妥協して合わない靴を履いて泣いている人にとってはすごくありがたいことかも!!
「フルオーダーメイドの靴だと、サイズを測って作っても、できあがるとイメージサンプルと違うことがあるので、実際に履いてみて自分の足に合っているか納得して注文できるように152サイズのサンプル靴を作ることにしました。」ということです。
制作時間も大幅に短縮できるんだそうです。
なんとすごいことでしょう。
足の幅が広いとか、足の甲が高いとか、つま先が細すぎてずれていくとか、履ける靴がない!!と苦しんでいる人にとっては救世主ですね。
ちなみに、カーボン入り革靴シューズ一足のお値段、通常の販売価格は税抜21万円だそうです。
なかなか庶民には手が出ませんが、これぞという一足を頼んだら、一生お手入れしながら履けそうです。
高級な靴ですが、一生に一足だと思って足にぴったりの靴を履いてみたいものです。
自分でできる革靴の手入れ
村上さんによる、革製品を育てるためのお手入れ法です。
新しいの買う前に、修理する以前のお手入れも大事ですね。
●雨に濡れた場合
・天然皮革は縮んでしまうので、靴の乾燥機は絶対に使わない。。
・一部だけが水濡れした場合、硬く絞った濡れ雑巾や、水を含ませた柔らかいスポンジで全体を濡らす。(濡れによるシミが目立ちにくくなる。)
・濡れた状態で放置すると形崩れの原因になるので、新聞紙を丸めて中に入れて、壁に立てかけて乾燥させる。
・新聞紙が湿気たら乾いたものに交換する。
・ある程度表面が乾いたら靴クリームをたっぷりと塗る。
(完全に乾く前に、保湿剤であるクリームを塗ってあげましょう。)
・天然毛のブラシがなければ、歯ブラシで代用して、ブラシにクリームを取ってレザーの表面にしっかり塗り込む。
・白いタオルで拭き上げ、使い古しのストッキングの中に布切れを詰めたボールで磨き上げる。
お手入れをすると、見違えるようにきれいになりますとのことです!
子供の頃は革靴の手入れを自分でやっていましたが、最近スニーカーばっかり履いて全然やらなくなってしまいました。
靴箱の中を整理してお手入れしようと思います。
一生靴の面倒を見る
村上さんは、修理しやすく、一生、長く履き続けられる靴を作ることは、靴のサスティナビリティに取り組む仕事なのだとおっしゃってます。
靴修理業界も機械化が進み、靴の職人さんも減ってしまっているそうです。
ですが、大量生産や、大量消費の時代を終わらせないといけない今、日本の職人さんに活躍してもらって、一生使える物作りを復活させる時では?
ハドソン靴店さんのようなお店が増える世の中になりますように。
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