怪談師の深津さくらさんが、7ルールに出演なさいます!
深津さくらさんの怪談は、柔らかい声の独特の語り口で、怪談なのに癒されると評判です。
ご自分で実話を集められていて、怪談作家として本も出版されています。
そんな深津さくらさん、ご自分で「義務教育逸脱成人」と言うように、義務教育の期間を学校に通われていません。
でも大学は出られているのですね。
どんな事情があったのでしょう?
怪談師・深津さくらのwiki経歴
深津さくらさんは、「怪談と結婚した女」と呼ばれる現在注目の怪談師です。
2018年から、関西を中心に活動をはじめられました。
怖い話の大会「怪談王関西特別編2018死走~和尚を止めろ」では、実力ある語り手が参加する中、見事優勝されています。
現在、たくさんのイベントや映像でも活躍。
2020年、2021年と続けて本も出されていますね。
名前:深津さくら(ふかつさくら)
生年月日:1992年生
出身地:茨城県水戸市
学歴:京都造形芸術大学芸術学部卒
動画を見ると、静かで落ち着いた語り口調に思わず聞き入ってしまいます。
人前で話をする怪談師として、とても順調に歩んでいるように見える深津さくらさんですが、小学生の時に不登校になり、小・中・高校の12年間と学校に通われていなかったそうです。
学校に通った日数は両手で通えるほどだとか。
深津さくらが不登校になった理由は
深津さくらさんが、小学校に行けなくなったのは図工の時間の先生の言葉が原因。
深津さんは、子供時代とても感受性が強く、感動しやすい反面、人の言葉に敏感に反応してしまう子どもでした。
図工で写生をする授業の時のこと、担任の先生が深津さんが描いた赤い太陽の絵を黒板に貼り出し、「太陽が赤いわけがない」と怒鳴りつけたのだそうです。
その先生は、決まった事以外の例外は許さない先生だったそうです。
植物の色は「緑色」、人の肌の色は「肌色」、太陽の色は「黄色」でなくてはならないという人だったそう。
そんな先生が担任だったら、誰だって行きたくなくなるのが普通では?
決まった色に塗らなきゃいけないなんて、いろんな意味で間違ってます。
その先生はきっと美術を教えるような先生ではなかったのですね!
小学生の生徒たちの前で1人の生徒を怒鳴りつけるなんて、やってはいけないことです。
クラスメイトの前で全否定された深津さんは、例外を許さない窮屈さや、毎日続く学校の中のいじめや聞こえてくる悪口に、疲れてボロボロに擦り切れていってしまいます。
もう通うのは無理だと不登校に。
深津さくらのお母さんと大学進学
深津さくらさんのお家は、物心ついた頃にはご両親は離婚されて、母子家庭で育っています。
お母さんはとても明るくて優しい人だったそう。
学校に行かなくなった深津さんに、無理に通学させることはせず、
「無理しなくていいから、したいようにしなさい」
と言ってくれ、家でたくさんの本を読んだり、絵を描くことに没頭したり、美術館に行ったりする生活をされていました。
学校に行かなくなったことで、気が楽になることはなかったそうです。
お母さんに迷惑をかけていることや、周りの大人からの「学校に行かないとろくな大人にならない」という呪いのような言葉に落ち込む日々。
転機になったのは、中学二年生の時に美術大学の存在を知ったこと。
「絵だったら自分もたくさん描きたい」
応援してくれたお母さんも「あんたには絵しかないから、頑張れ」と言ってくれ、デッサンや受験のために美術の予備校に通いだします。
そこでもちょっとしたことにも傷ついて、泣きながら通います。
それでも、深津さんは予備校の中でも絵が上手な方で、そこで初めて人に認めてもらえ、初めて友達ができます。
どう話していいか、振る舞っていいかわからなくて、ぎこちなかったけれど徐々に打ち解けることができるようになっていきます。
中学卒業後は通信制高校で学び、17歳の時に「高等学校卒業程度認定試験」を取り、京都造形芸術大学に入ります。
無理に学校に行かせなかったお母さんが、すばらしいですね!
周りの大人に「周りと同じじゃないとダメになるぞ」という呪いの言葉にも負けず、自分の子供を信じられたお母さん。
なかなかできないことです。
深津さくらの大学生活と怪談
深津さんは、大学に入って好きな絵に没頭していき、友達もできていきます。
当時は、自分が何も知らない、常識が備わっていないことをバレたくないと思って背伸びをしていたそうです。
ある日、大学の教授から「君は分厚い仮面をつけてるね。それはとても不愉快だよ」と言われてしまいます。
深津さんは本当の自分を人に見せたら嫌われてしまうと思っていて、普通の育ち方をしていない自分の生い立ちを人に話すのが恐ろしくて、隠していたのだそうです。
勇気を持って本当のことを話したら、離れていく人もいたし、もっと仲良くなれる人もできたのだそう。
彼氏に誘われて怪談イベントに参加
そして、大学2年生の冬、当時つきあっていた現在のご主人から誘われ、「怪談イベント」に行くことになります。
もともと本を読むのが好きだった深津さんは、幻想的な不思議な話は好きだったけれど、本格的な怪談は恐すぎて乗り気ではありませんでした。
そこで、自分の実体験や、取材に基づいた話など、本当にあった話を語る「実話怪談」という世界に出会います。
深津さんは怪談という、純粋な趣味に没頭するようになり、ご自分でも周りの人から怖い話を集めるようになっていきます。
そして色々な人と関わるうちに、2018年に怖い話のトーナメント「OKOWA(オーコワ)」に参加。
怪談の語り部として知られるようになっていきます。
深津さくらの初の著書「怪談びたり」の出版
2020年に、初の著書「怪談びたり」が出版されます。
結末の解釈を、読者の想像力に任せるような怖さでトリコになる人が続出。
|
深津さくらの2冊目の著書「怪談まみれ」
「すべて実話」というだけでとても怖い。
怪談43篇に、装画や扉絵や、挿絵も深津さんが描かれています。
茨城県の川又書店県庁店様にお邪魔しました!幼いころからずっと通っていた書店さんなので『怪談まみれ』コーナーを作っていただけて不思議な感激です。近郊の皆様はどうぞお立ち寄りください。 pic.twitter.com/5otpcuQFdV
— 深津 さくら (@f_sa13) September 6, 2021
文章も絵もご本人のもの!
なんだか感動します。
ぜひ手にとって読みたいですね!
|
深津さくらの不登校になった理由と大学進学
深津さくらさんは、いじめや悪口、理解のない先生の窮屈なルールなど「学校」の理不尽さに耐えられず義務教育にいかなくなった方。
子供の頃の繊細な時期、学校に行くのが難しくなってしまうことはありますよね。
そんな時に無理やり学校に行かせなかったお母さんも、自分の道を切り開いていった深津さんもすごいと思います。
怪談に出会ってコミュニケーションが身についていったという、深津さくらさんの怪談は詩的で癒されると評判です。
ぜひその世界に触れてみたいですね。
コメント