ずーっと楽しみにしていた明智君シリーズ、新作がもうすぐ見れる!
楽しみすぎて思わず図書館に行って本を探してしまいました。
ご本人の公式Instagramで発表されたので私も公表します。
森山未來さん『怪人二十面相』出演します!
(どの役かは放送までのお楽しみ。一応ね😆)#満島ひかり×#江戸川乱歩
BSプレミアム
23(火)~25(木)夜7時
新!少年探偵団#怪人二十面相 pic.twitter.com/zuvNUKshqh— 佐藤佐吉 Sakichi Sato (@sakichisato) March 15, 2021
子供の頃に読んだ「少年探偵団」すっかり忘れてしまってる。
原作はどんな物だったのかな?
改めてちょっと下調べしたい。
「少年探偵団」とは!?
子供の頃、明智君シリーズとともに、小林少年が活躍する「怪人二十面相」シリーズ、図書館の黄ばんだ本を片っ端から読んでいましたが、内容をすっかり忘れてしまっている。
現代語版や、テレビの少年探偵団もので馴染んでいましたが、乱歩が少年探偵団を書いたのは、戦前のころ。
昭和11年から13年にかけての3年間にかけて発表された3部作。
●シリーズ第1作『怪人二十面相』
●シリーズ第2作『少年探偵団』
●シリーズ第3作『黄金仮面』
(江戸川乱歩『怪人二十面相』冒頭)
冒頭のこの文を読んだだけで、もうお話に引きずり込まれる感じ。
活字の力の凄まじいこと。
この小説が子供に向けて書かれたのはどんな時代だったんでしょう?
「少年探偵団」主な登場人物 キャスティングは?
小林少年が出てきたことは覚えていますが。
もちろん明智くんも出るよね。誰がどれ!?こうふんしてしまう!
●小林芳雄
名探偵・明智小五郎の助手であり、少年探偵団の団長。
目の大きい、12、3歳の少年。拳銃を撃てるし自動車も運転する。
●少年探偵団
小林芳雄(小林少年)を団長とした、一般の少年たち数十人程度で組織されている団体。
●チンピラ別働隊
少年探偵団の団員のうち、一般の少年たちは日中は学校があるため、日中に活動するために浮浪児で結成されている。
●怪人二十面相
明智小五郎及び小林少年率いる少年探偵団の宿敵。
戦前に登場し、戦後にまで日本を騒がせる怪盗で、変装の名人。
高価な美術品のみを狙う。
引用元:https://dic.pixiv.net/
他にも「少年探偵団」の中には、マスコット的存在の、のろまな「のろちゃん」や、チンピラ別働隊の「ポケット小僧」、女性隊員の「花崎マユミ」が登場します。
一体どんな形で登場するのでしょうか。
小林少年は車を運転するのでしょうか?
髪型からすると、嶋田久作さんが「花崎マユミ」かしら…。
今回もまた、いろんな界隈の方達の名前が観れて、暗黒武闘家・麿赤兒さんも踊ってるらしいので楽しみでならない!
そして、この時の役者さんが出てるとか出てないとか?
合わせて見届けたい!
乱歩が「少年探偵団」を書いた時代
「少年探偵団」は、1936年の「少年倶楽部」新年特大号から連載されていた人気シリーズです。
1936年は昭和11年ですね。
戦前です。
2.26事件が起きた年ですって!
そして、第11回ベルリンオリンピックが開催された年なのですね。
学校の授業でも見た、当時のナチスのヒトラーの演説の映像が残っています。
同時に、第12回オリンピックの東京開催が決定された年でもあるのですね。
しかしすでに戦争の気配が漂っていて、内外の反対から昭和13年に開催返上を決定しています。
その結果「幻の東京オリンピック」となりました。
そんな年に登場した、江戸川乱歩の子供向け探偵小説シリーズ、「少年探偵団」。
大人気作品だったようです。
「怪人二十面相」の登場
昭和9年から13年までの5年間は、「少年倶楽部」を始め、子供向け児童文学がかつてないほどに充実して人気があった年だったそうです。
昭和の初めの子供向けの文学が、どんなものだったのか詳しくはないですが、今読んだってこの文章のカッコイイこと。
夢中になった子供達のワクワク感が伝わってくるようです!
しかしその後、戦争前の緊迫した時代を背景に、子ども文学にも規制が入るようになり、自由に犯罪や、無職の人をかけなくなってしまいます。。
その後さらに状況は悪化。
引用元:https://core.ac.uk/download/pdf/56629461.pdf
和製アルセーヌ・ルパン、怪人二十面相
高らかに笑う低い声が響きます。
「私だよ。私が怪人二十面相だ!」
こんな名作、一言一句規制なんかされたくないですね〜。
少年文学に乱歩が混入
当時、「少年倶楽部」という場にあって、江戸川乱歩と怪人二十面相の登場は、まさに異物の侵入にほかならなかった。
江戸川乱歩の「少年倶楽部」起用をめぐって、当時の編集者の方たちは相当葛藤があったようです。
乱歩といえば大正12年(1923年)に『二銭銅貨』で探偵小説家としてデビューしてから、「本格的探偵小説」、「エロ・グロ・ナンセンス小説」などと呼ばれる、大人の小説を書いて売れていた作家ですもんね。
それはかなり大胆な決断と言えましょう。
猟奇的な世界観と、退廃的なエロティシズムで知られていた大衆作家が書いた児童文学!
無茶苦茶なようですが、面白いという点では同じ。
今でも媒体問わずいろんなクリエイターが作品を作っているのですから、当時の「少年倶楽部」の編集部の方に感謝です。
『少年探偵団』シリーズは全40作。
いっぱいある!改めて読み返したい!と思います
おわりに
乱歩作品は映画やアレンジされた作品などもたくさんありますが、全てが原作を生かしている訳ではなく、モノによっては原型を留めていないことも。
それはそれで楽しいバリエーションと思ってますが、やはり乱歩の世界観を見せてくれる作品は超貴重。
ちょっと原作を読み返すと、これを原作に忠実ってすごく難しいだろうなーと改めて思います。
小林少年は車を運転するのか?!
浮浪児は登場するのか?
などなど…。
新作に感謝しつつ、心から楽しみに!
コメント